ぽんこつ風情

ゆるゆると自分の好きなことなど徒然なるままに

すべての動物は平等である。だが一部の動物はもっと平等である。動物農場の感想文

どうも!ダイちゃんです!!
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動物農場の感想です。

あらすじ

人間の農場主(ジョーンズさん)が動物たちの利益を搾取していることに気づいた「荘園牧場」の動物たちが、偶発的に起こった革命で人間を追い出し、「豚」の指導の下で「動物主義」に基づく「動物農場」をつくりあげる。動物たちの仲間社会で安定を得た彼らであったが、不和や争いが絶えず、最後は理解できない混乱と恐怖に陥っていく。結果的に支配者が入れ替わっただけで、人間が支配していた時以上に抑圧的で過酷な農場となる。


と言うわけです。
ここからはネタバレも含みますので、ご了承ください。感想ですからねー。
とは言いながらあらすじかほとんどを示しているわけで。
だが!!この本の真骨頂はそこではない!!!
てなわけで、ゆったりといきましょー。



ネタバレありのあらすじ

権力をもつとどんどん変わっていくな。
これが僕の率直な感想。

農場を人間から勝ち取ったときに立てた7つの戒律。

1.二本足で立つものはすべて敵
2.四本足で立つか、翼があるものは友
3.すべての動物は服を着てはいけない
4.すべての動物はベッドで寝てはいけない
5.すべての動物は酒を飲んではいけない
6.すべての動物は他のどんな動物も殺しはいけない
7.すべての動物は平等である

これを文字で記しました。

まず、大前提ですが革命があるということはその種があるわけです。今回それはメイジャーという優秀な老豚であったわけです。この豚は革命前に亡くなるんですけどね。人間に支配されてはダメだ!いつか革命の日がくるのだ!と。

この話ではブタがいわゆる知識労働者であります。
革命の成功後はこのブタたちが指示を出していくのです。その他の動物は頭があまりよくなく、文字を読めるのが数匹です。

とりわけ優秀であったのが、野心があるが口は達者でないナポレオンと口が達者で創意工夫のできるスノーボールです。他にとても口の上手いスクウィーラーなどがいます。

はじめの辺り色々とうまくいくのです。
しかし、段々と歯車が狂いはじめます。

知識労働者であるブタたちが優遇されはじめます。しかし周りはいいように言いくるめられます。

「人間にまた土地を取られるよ?」
「もっと楽に生活ができるよ!」
みたいに。

特にこの風潮はスノーボールが農園を追い出されてから余計に酷くなります。

何故追い出された?
ナポレオンとスノーボールの意見はいつも対立していました。ナポレオンがハメたんですね。簡単に言えば。

悪いことがあれば、
「スノーボールのせいだ。」
となります。

上手いこと言っていきますね。そして、ある日スノーボールに与したものは処刑されてしまいます。

6.すべての動物は他のどんな動物も殺しはいけない

これに反するのでは?との意見がありますが、戒律を見に行くと、

6.すべての動物は他のどんな動物も殺しはいけない。理由なしには。

となっています。なら仕方ないそうだったのだから。そう納得してしまいます。

さて、そのようにどんどん酷くなり、、、

1.二本足で立つものはすべて敵
2.四本足で立つか、翼があるものは友
3.すべての動物は服を着てはいけない
4.すべての動物はベッドで寝てはいけない。シーツを用いては。
5.すべての動物は酒を飲んではいけない。過度には。
6.すべての動物は他のどんな動物も殺しはいけない。理由なしには。
7.すべての動物は平等である

そして1番最後には。


すべての動物は平等である。だが一部の動物はもっと平等である。

これのみになります。


この物語はソ連の体制についての批判として書かれているそうです。

登場人物のスノーボールはトロツキー、ナポレオンはスターリン。そして動物主義の考えの元となったメイジャーはレーニン。スクウィーラーはモロトフ

よく働き、「わしがもっと働く」 「同志ナポレオンは常に正しい」と言っていた雄馬、ボクサーは赤軍将校とのこと。

そして、僕が1番印象に残ったロバのベンシャミン。彼は書き換えもすべて分かっていました。
いつも、「事態はよくもならなければ、悪くもならない。変わらない」というようなスタンスを取っておりました。

実際の出来事と比べると。
革命→二月革命
スノーボールの追放→トロツキーの逃亡
動物の処刑→共産主義に楯突く者は虐殺
飢餓→ホロドモール
風車の建築、崩壊→五か年計画
フレデリックとの交渉、裏切り→ドイツとの不可侵条約
ピルキントンとの会合→テヘラン会談

とのこと。

まあこの辺までをネタバレありの前提として、ちゃんとした感想書こうか。ここまで書くのしんどいんよ。うまく書けへんし笑
出来たら読んで笑


感想

怖かったのは羊です。
文字が全く覚えられなかった羊にはこの言葉を教えた。
「四本足はよい、二本足は悪い」

馬鹿のひとつ覚えです。ずっーーーっと言ってます。しかし、最後にブタが二本足で立っていくと、

「四本足はよい、二本足はもっとよい!」

となります。ブタたちが羊に教えこませたのです。

これ物語で言うてますけど実社会でありません??

あの御方の意見はこうだ!!
あの人がこう言ってるのだから。

と中身を理解していないのに、批判したり、評価したりする。

いや、お前よく知らんのに口出すなや!ってこともあるやん。

まあこれは個人の話やけれど、国のプロパガンダとか政治の話になれば今ならTwitterとかでよく知らない人が一気に広げてしまう。

トヨタの社長さんが、終身雇用の話をしておられました。
このニュースから、
「ああ,ついにトヨタも終身雇用は無理って言ったか...」
ってニュースが散々言われました。
少しまって!!
www.msn.com
これを読んでみると、トヨタは終身雇用はできないなどとは全然言ってない。
おかしな伝わり方ばかりしている。
マスコミの情報操作というか、政治や企業の伝え方には偏りがありますね。
本当に嫌い!!!笑

しかしこのようなことを知っていてもしっかり言えますか?間違ってるから正そうよって。

たぶんみんなベンジャミンのようになってるんですね。


最後の場面でピルキントン(モチーフはイギリスらしい)との会談で、ブタと人間との区別がつかないとの描写がありました。権力をもつと結局は同じようになってしまうのだなということ、そしてここに著者が「ブタ」を用いたのが納得でありました。
ケモノなのか人なのか。よく分からなくなってしまう。

この描写では最後トランプゲームをして、イカサマで喧嘩するというのがあります。

このようなものを見ると、案外ピルキントンはアメリカとも言えるのかな。冷戦とかもあるし。
でも書いた時期はテヘラン会談の後らしいのでそれはどうかって感じですね笑

新しいものに変わってあの頃と比べて良かった!ていつも思えるわけではないのですね。特にそれが自分達で勝ち取ったものなら尚更。

これから選挙もあるしちゃんと考えないとな。
自分の意見をしっかり持って、情報もちゃんと得ないといけないね。